モンテッソーリ教育

イタリアで初めて医学博士になった女性であるマリア・モンテッソーリが、子どもを観察することで考えた教育法です。 

発達に応じた適切な環境を整えることで、子どもは生まれながらに持っている成長する力を発揮できると発見しました。

 保育室には「おしごと」とよばれる、子どもが思わず手にとりたくなる教具・教材が準備され、自分で選び、自分のペースで取り組むことを大切にしています。

 また、お部屋以外の戸外でも、自然の移り変わりや動植物との触れ合いから命の神秘を感じとりながら過ごします。


「ひとりでするのを手伝ってね」

大人は、子どもがはじめてのことは

ゆっくり見せ、その後自分一人で

取り組めるように導きます。


子ども達は好きな活動が見つかると

何度も繰り返すことで、知性を働かせながら

徐々に思う通りに体を動かすことも

できるようになります。

身体全体、または手を使う体験をすることで

「自分」をつくっていきます。


一人ひとりが満足するまで十分に活動したあとは

小グループで楽しむことができる活動もあります。


クラス編成は、3・4・5歳の混合クラスです。

共に過ごす中で子ども達に年齢を

超えた関わりが生まれます。

それは自然な社会生活と言えます。


子ども達が家庭でいつも目にしている

生活の中の動きを練習することです。

本物の体験を大切にしています。

すべての生活の土台になります。

誰かのために・・・

「テーブルを運ぶ」

自分のために・・・

「蝶結びをする」 

周りの人と・・・

「朝の挨拶」

大人の手を借りずに自分でできるので

「ひとりでできた」という自信が生まれ、

自立心・独立心が育ちます。

 

「冬の身支度」  

 

また、順序立てて考える力を養います。

道具や動きの言葉も学び、

自分の文化のやり方を知ることにもなります。


『触覚』『視覚』『聴覚』『嗅覚』『味覚』の

ための教具に触れて、感覚を洗練させ、

分類したり、比べたり、順番に並べたりします。

赤ちゃんの頃から体感してきた

 様々な感覚が整理されていきます。

生活の中で高まってくる「数」への関心に

応える教具があります。

数量・数字・数詞の理解から徐々に、

論理的思考・数学的頭脳を育てます。


豊かなコミュニケーションを生む、

言葉の獲得を促します。

「話す」「書く」「読む」それぞれの教材があります。

言葉で自分の気持ちを表現できるようになっていき、

文法や文章構成へと発展します。

動植物・地理・地学・歴史・

音楽・美術・宗教に触れます。

年齢に応じて、子ども達の興味・関心の

幅を広げます。


                              京都モンテッソーリ教師養成コース

 

藤幼稚園は京都モンテッソーリ教師養成コースで学び、1990年よりモンテッソーリ教育を導入いたしました。

現在は、JAM(日本モンテッソーリ協会) 公認京都モンテッソーリ教師養成コースの札幌会場園になっており、毎年夏に全国から沢山の方がモンテッソーリ教育を学びに集います。尚、当園は同コースの見学実習園となっております。